山でサポートタイツを履いていて、稀に調子が悪くなる人がいます。
でも、なんで調子が悪いのかがわからずに、そのまま頑張ってあるき続け、原因がうやむやになるケースもあるのかもしれません。
今やタイツは山の定番として扱われていますが、その選び方は意外に慎重にするべきかと思います。
サポートタイツCW-Xレボリューションの記事も書いています。
結局CWXに戻ってきた|サポートタイツで膝を守るならレボシューション
CWX・スキンズ・C3フィット…
私もいくつかタイツを履きました。
しかし今は、驚くほどの種類のタイツがあり圧倒されますね。全部ためせない^^;
アシックス・ミズノ・アディダス・ホグロフス・ファイントラック・アンダーアーマー・ノースフェイス…などなど
もう把握しきれないです。
それも機能が相当に向上しているものがあります。道具の進化はすごいです!
そんな中で、今回は私の経験上、サポートタイツが原因で山で調子がおかしくなったことについて書きます。
これはあくまで経験したことの上での個人的な感想です。
まず、山のタイツ、ですが、いっぱいありますね。
大きく分けると、3つです。
まず、膝や腰、筋肉のサポートをメインにしているいわゆる①サポートタイツ、伸縮性のある生地のテンションを立体的に変えて、あたかも筋肉に沿ってテーピングをしているような効果を出します。ワコールのCWXがその先駆けとなったものだと思いますが、現在、多数ブランドから出揃っています。
それからもう一つは、軽い着圧により、足に若干の圧を加えて、血流を良くしようという②着圧タイプのもの。これはスキンズが代表的ブランドでしたが、素足でいるよりも、圧を加えることにより体液のめぐりがよくなって、疲労回復効果を持たせているのです。飛行機内で起こるエコノミー症候群対策から生まれた機能です。
そして三つ目は、勝手にカテゴリわけしましたが、このどちらにも属さないような③ノーマルタイプ。独自の何かしらの効果はあるのかもしれませんが、たいていは単純裁断のいわゆるタイツで、カラフルなデザイン性のあるものなどが流行りです。
さて、この中で、私が問題視しているのは、①のサポートタイツです。
このサポートタイツは、大体四等筋や膝周りなどにテーピング差ながらのライン(テンションの強い伸縮生地)がウリです。その効果はさすがで、この性能比較に関しては、今後の記事にもしたいところですが、とにかく、それだけ効果を持たせるためには、脚全体にかなりの締め付けをする必要があるのです。
これが、ある人にとっては、おそらく、血流をかえって悪くさせて、足が上がらなくなる、という上体を引き起こします。
私は、何人かそういった人とあったこともありますが、私自身がやはり、そう感じています。
ただし、標高3000mに近いような高所において、という点においてです。
おそらく、タイツの効果をメーカーが計るにあたり、2000mを越えるような高所においての実験結果を持ち合わせていないのじゃないかと思います。
当然、アスリートのような、心臓の強い人には、大差を感じないのかもしれませんが、その逆で、日ごろそれほどトレーニングをしてない人や、心臓(ポンプ)の強くない人、中高年、あまり高所に強くないタイプの人、これらの人には、サポートタイツの締め付け力により、足への酸素供給が間に合わずに足が上がらなくなり苦しくなる、という現象がまれにおきるのでは
ないでしょうか。
なぜそういえるかというと、コンディションを崩した人に、タイツをぬいでもらうと、楽になるという事象も何度か経験したからです。
あまりにその症状が出る人が少人数であるために、データすらとることもままならないでしょうけど。
思うに低血圧の人は、高所に弱く、サポートタイツの締め付けが高山では致命的となる可能性がある、と見ています。
私は比較的高所に弱いタイプで、2000mくらいから酸素が薄くなっているのが自覚できます。そして、ヒートアップさせるために歩調を早くして登った場合、タイツの締め付けがたしかに、足のだるさ?上がりにくさを感じています(ただ、動けなくなるほどではない)。
ある有力メーカーさんと話をする機会がありましたが、サポート力を増すために、若干きつめのものを推奨しているということでした。それは、履いていると緩みますし、締め付けがあったほうが筋肉のサポートは確実に上がるからです。
ただ、恐らくは高所での使用をさほど意識はしていないのではないでしょうか。多少、最近は、注意事項などで、それに近しいものをみかけることはありますが、まだ、メディアも口をつむっております。
サポートタイツがダメということではないので、一応断っておきます。人によっては相当の武器となるアイテムです。たた体力や、膝や腰に問題がなければ、着圧タイプまたはその他のタイツでもいいのではないかなぁと思っています。とくに、サポートタイツは寝るときは着用不可ですので、別にパンツなどを用意する必要もあり荷物になりますし。また、下山だけを考えれば、実に有効です。どこで履くかという点がありますが、頂上の小屋(テン場)から下山だけ、という場合は、高所に弱くても使えると思います。
私は膝がもう使いすぎて痛いのですが、サポートタイツは最近は使用していませんけどw
そのまま膝だけにサポーターをしています。
こちらのほうが膝の保護力は強いし、タイツによる圧もなくてすみますしね(どんだけ弱っているんだ^^;)
サポーター系においては、今度も記事書いていきます♪