ノースフェイスのソフトシェルジャケット|スーパーアルパインジャケットとスピードアセントジャケット

ノースフェイスの本格雪山のハイエンドソフトシェルジャケット、スーパーアルパインジャケットとスピードアセントジャケット。今回はこの二つのジャケットの違いと選び方をご紹介します。

まずこのソフトシェルジャケット、スピードアセントジャケットはメンズのみ、スーパーアルパインジャケットはユニセックスサイズとなっています。

 

ソフトシェルジャケットとは?!

ソフトシェルジャケットは、防水性(ゴアテックスなど)素材のラミネートがなく、通気性と動きを優先させた非防水性のジャケットのことです。
主に外生地は撥水処理がほどこされ、耐風性に優れている一方で汗の発散がハードシェルに比べ格段にいいことで、快適性や着心地がよいという特徴があります。

 

スーパーアルパインジャケットとスピードアセントジャケット
共通点

ハイエンド仕様となっていますが、ソフトシェルならではのコスパに優れたジャケットです。
アルパインクライミングに適応したデザイン
これは、ハーネス着用時のためにハンドウォーマーポケットを無くしています。そのせいて、かなりの軽量化も実現していますね。そしてチェストの縦ポケットが左右二つづつ。これは非常に、理に適ったポケットです。まず、電子機器や小物を入れる場所として、外気の低温によるバッテリー切れなどを防ぐには胸のポケットが最適であること、さらに、二つついている理由は、ジッパーを開くことにより、汗の発散であるベンチレーションの機能も兼ねています。念のためにその内側に落下防止ポケット(セキュリティーポケット)がついているという配慮もさすがですね。
ワンハンドアジャスター対応フーデット これも考えられています。フードはヘルメット着用時でも被れるようなデザインで、後のコードを片手で引っ張ることによりフィットさせられます。

 

違い

スーパーアルパインジャケット
デザイン/防風性と通気性のハイブリッド構造です
メインのフロントや肩など風当たりが大きいところは、ゴアのウインドズトッパー、つまり防風です。そして、ザックを背負う背面や汗をかきやすい脇身頃はストレッチ性と通気性のよいナイロン。当然、全体として通気性、撥水性があります。
裏地はナイロン系です。そのため重さは315gと超軽量で、保温性を考慮しておらず、重ね着メインとなります。

 

スピートアセントジャケット
素材はポーラテックパワーシールドプロを採用。WEBストアでは「素材は、抜群の透湿性を誇る防水素材ポーラテック®ネオシェルを採用。ソフトシェルのようにしなやかな質感を持ち、行動時のストレスを軽減します。」とありますが…え!? うそでしょ!?
さっそくノースフェイスに問合せしましたら、やっぱりネオシェルは違ってました(ダヨネ
一応、検索してみると、楽天もヤフーショップも、アウトドア通販もみんな、同じ文面のコピペでした(笑

 

なので耐風・撥水性です
パワーシールド自体動きがある素材で通気性もよいのでいまさらですが、このジャケットは裏地がグリッドパターン(エンボス)で肌触りと保温性を高めています。そして重量は504g。
つまりこちらのほうが保温力が高いということですね。
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選び方

さて本題です(笑
違いがわかったけれども、どちらを選べばいいのか迷うところが本音かもしれませんね。
まず、構造の違いを考えます。
スーパーアルパインは通気性と防風性のメリハリがあり、常に動いているようなシチュエーションで威力を発揮できます。そして、蒸気の発散のため、重ね着では、フリース系の抜けやすい素材が適していると思われます。一方、スピードアセントは、生地に厚みがあり、ある程度寒い場所によさそうです。あるいはバックカントリーや稜線歩きのような強風を受けるシチュエーションに向いています。ただし、防風と耐風の違いを考慮しておかなければならないでしょう。
なので、たとえば稜線の風の強い雪山を歩く場合は、フリースのようなスカスカなものではなく、ナイロンシェル系の中間着やインナーダウンベストなどが効果ありそうです。

 

いづれにしても、どんなスタイルで使うのかをベースにしておく必要があるでしょう。

 

使いやすさとしては、スーパーアルパインジャケットのほうが、高いと思います。
真冬の寒さの対応を優先するならスピードアセントジャケットでしょうか。