山ギア研究所のおすすめする登山用アルパインザックを紹介します。
雪山やアルパインクライミングで使える定評のあるザック、初めて手に入れるのにどれが良いか分からない人に参考になればと思います!
アルパインザックを選ぶ前に、アルパインザックの特徴を知っておいたほうがいいと思います。
これは山ギア研究所の主観であるので、参考までに。
薄く、細長い形のザックが多い。クライミングにおける重心バランスを重要な項目と位置づけ、前後左右にぶれにくいデザイン。ボトムが尻つぼみになったような形はまさにそれ!
一概には言えないが、サイドボケットやメッシュポケットなどが無いものがほとんど。ポケットがあるということは、雪がそこの詰ってしまうので除外している。なので、サイドを引き締めるベルトなどが付いている程度が主流。夏用サックが使い物にならないのはこういうところ。
これは人によるかもしれないが、アルパインザックはとにかく背負い易い。背中にフィットするし、バランスもよい。背負っていて気持ちが良い。
ダブルアックスを想定しているものがほとんど。その他、スノースコップ用に背面パネルがある場合もある。アックスホルダーはバックルでとめたり、ゴムで縛ったり、ループに通すだけ、ベルクロなどいろいろだが、使い勝手はザックによる。クランポンケースが背面についているザックもあるが、重量1kgもあるクランポンが重心から最も離れている背面に取り付けるのはどうがと思う。
最近では雨蓋が無いタイプもあるが、基本、雨蓋のポケットは重要で使いやすい。このトップの部分がテープで緩められ切り離しも可能になっているのが普通だ。もし、ザック本体に縫い付けてあるのなら、それはモグリのアルパインザックということになる。アイゼンやジャケットなど荷物満載になることも多い雪山では、雨蓋の嵩上げが出来ないと話にならない。
アイゼンやアックス、あるいは岩壁に身をよじらすこともあるため、アルパインザックの生地は、ペラいナイロンではなく、ある程度引き裂きに強い生地が主流。ただ、軽量化は最重要課題なので、見た目よりも軽い。重いザックもタマにはあるが、軽量化はミニマリストには必須な条件だ。
ザックのウエストベルトは、小物ポーチじゃなく、カラビナホルダーのループが付いているのが本物。確かに小物ポーチにはカメラなど入れられ便利そうだが、それはシチュエーションがまったく理解できていないだけ。
まだ上げられそうですが、こんなところです。
なにはともあれBDのスピードは筆頭です。
背面さえフィットすれば、このスピードを選んでおけば間違いないでしょう。
とくに現行のモデルはかなり評判が高く背負いやすく使いやすい。
数年ごとにモデルも変更するので、ベストなときに選んでおくのがよい。
初心者なら30L。テント泊想定なら40L
オスプレーのアルパインザックというと、ミュータントという優秀なザックがありますが、こちらは以前レビューしてますので、あえてバリアント。
といってもミュータントよりも先に一世風靡したザックがバリアントです。背負いやすく、シンプルで、アルパインザックの代名詞といっても過言ではないでしょう。現行モデルは、スキーループやヒップベルトの着脱、フロントパネルなど利便性重視になっています。
マウンテンハードウェアのオリジナル防水透湿素材であるアウトドライを採用したアルパインザック。
シルエットもさることながら、アウトドライによる日本の湿った気候にも適応するおすすめパック。
両サイドには山スキーも装着でき、アルパインをオールラウンドに楽しめるスグレモノ。
マムートのアルパインザックはラインナップが幅広い。そのなかでもTrionシリーズが人気。
用途にもよるが、トリオン ガイドを紹介する。
耐水圧の高い厚めのナイロンにポールフレームが入っている。
ギアループ付きのウェストベルトは取り外し可能。背面パッドも厚い。
レディースはTREA GUIDE(トレアガイド)というモデルになる。
ミレーの定番アルパインザックといえば、プロライダーとトリロジーだ。
30lに関して言えば、プロライダーもトリロジーもほぼ同じデザイン。若干の差はあるがトリロジーのほうが後発。
どちらもフランス、シャモニーガイドの公式モデルといえば納得。
ノースフェイスのアルパインザックも歴史があります。昔はド定番のようなデザインのザックもありましたが、最近はかなり改良されています。アルパインクライミング向けにクランポンポケットやヘルメット用メッシュも付属。背面フレームがポールではなくシート式。
使い勝手は良さそうだが、若干重さが気になるところ(52l:1700g)。
その他、気になったら追記します!