ニューバランス　ミニマスＭＴ１０　ＶＳ　メレル　トレイルグローブ

この手のトレイル系の軽量シューズというのは、他のジョギングシューズなどと違います。

クッション性がない

インソールがない

通気性バツグン

軽い

[メレル] MERRELL Trail Glove

[ニューバランス] new balanceNB MT10

そもそもなんでこんなシューズがあるかというと、それは、「裸足で走る」ことが原点のように思います。
裸足ランニング提唱の岡野剛氏によれば、クッション性の良いシューズを履くことで走り方も効率わるく、膝や足の痛みの故障も多い、と。
なるほど、私も同感！
足裏感覚の大事さは、登山での歩きにも大きく関与してきます。
なので、普段、日ごろ履くシューズは、できれば裸足に近いシューズが良いのです。
このような軽量トレイルランニングシューズは、裸足を想定したシューズなのです。

トレイルグローブとミニマスMT10（WT10)　比べてみた

真っ先に出会ったのはニューバランスのミニマスというシューズでした（現行MT10・WT10）
これは、ほんとうに軽くて足裏の感覚がはっきりしています。ちょっとしたトレイルや登山道などでもつま先着地を意識して歩くには最高のシューズです。今もそれは変わりませんが、ちょっと浮気して、メレルのトレイルグローブも使ってみることに…

軽量シューズを計量したら

　
実際にシューズを計りで計ってみました。NBのミニマスが200ｇジャストだったのに対し、トレイルグローブは173ｇ（US８サイズ26ｃｍ）でした。ミニマスのほうがメッシュの中のスポンジが肉抜きされていて軽そうですが、じっさいはメレルのトレイルグローブのほうがかなり軽いです。(現在ＭＴ１０も１７０ｇ公証値です！）

どちらもバツグンのフィット感

両方の作りは、結構似ています。基本的な構造は同じようです。メレルのほうが幅広とおもっていたのですが、ミニマスのほうが広い！？（ちょっと履きつぶして広がっているので見た目では判断できません）
履いた感じ、メレルのほうがアーチ部分が絞られていて私にはフィット感はよいです。実際にアウトソールを見ると一目瞭然ですね。若干メレルのほうが細身です。（ミニマスＭＴ１０も幅は公証値Ｅ２）
なので、幅広やアーチが低い人などにはミニマスのほうが履きやすいかもしれませんが、わずかな差です。そしてナイロンなので、履いていればけっこう伸びてきます。

キックに強いトレイルグローブだが・・・

実際に履いて裏山を走ってみるとはっきりしました。
メレルのビブラムソールはパターンが独特で、つま先部分が蹴り込み時にグリップ力が上がるように盛り上がっています。そのため、後ろ足を蹴ったときの抜けが少ないです。ただし、これが若干アダとなっていて、ソール自体は硬めで、濡れた岩やコンクリートなどでは、つま先着地の場合、フリクションがミニマスほど安定してない感じです。というか、ミニマスのソールが良すぎです。

フリクション重視のミニマスMTのソール

ミニマスのほうはなんの変化もないような水玉模様（失礼）のソールですが、じつはこれが安定感を生んでいます。丸いということは全方向に対して均一にグリップされるわけですが、よく見ると、丸い接地面にわずかなシワが入っています。ソールの柔らかさもあって、絶妙に摩擦力を増しています。
※ミニマスＭＴ１０の最新モデルはソールパターンがさらに進化しています

砂地のトレイルグローブ、岩のミニマスＭＴ１０

ということで、砂地の多いようなトレイルではメレルのトレイルグローブが、踏み込み抜けを補助してくれそうです。そして、ミニマスＭＴ１０（ＷＴ１０）は岩地や硬い接地面が多いルートに適しているといえると思います。
トレイルグローブについては気がついた部分は更新します！